写真が少ない士業サイトのデザイン解決術

写真が少なくても魅力を伝えるサイトは作れる
士業やコンサルティング業界では、写真を撮影するシーンが少なく、ビジュアル素材が集まりにくいのが実情です。事務所の外観や人物写真以外の「見せられる素材」が手元にないこともしばしば。しかし、それが「魅力が伝わらないサイト」になる理由にはなりません。写真が少なくても、適切なレイアウト・配色・アイコン・図解・文章構成を活用すれば、伝えたい想いや強みはきちんと表現できます。
実際に、写真ゼロで制作された士業サイトでも、「専門性」「信頼感」「安心感」を十分に伝え、問い合わせ数を3倍に伸ばした事例もあります。
よくある課題:写真素材が不足する士業・コンサルサイトの問題点
写真素材が不足している状態でホームページを作ると、以下のような課題が頻出します。
- 1. 第一印象が薄く、離脱率が高い
文字ばかりのサイトは、スマホユーザーにとって読みづらく、パッと見た印象で離脱されやすくなります。 - 2. 顧客の信頼獲得に時間がかかる
顔が見えない、実績が見えない、雰囲気がわからない=「依頼していいか判断しにくい」状態に。 - 3. コンテンツ設計がブレやすい
写真に頼らない分、「何を見せればいいのか」がわからず、構成やライティングが散漫になることがあります。
写真がないときに有効な5つのデザインアプローチ
1. アイコンとイラストで視覚的に魅せる
「文章+アイコン+囲み枠」は、視覚的にもわかりやすく、導線誘導にも効果的です。業務紹介・強み・料金・Q&Aなども、文章だけで構成せず、要点とアイコンでテンポよく見せましょう。士業向けに特化したアイコン(契約書、相談、電話、チェックマーク等)は、無料素材でも数多く入手できます。
2. 配色とフォントで“信頼感”を演出
色はブランドイメージを伝える最強のツール。士業・コンサルでは「濃紺+白」「グレー+アクセントのエンジ」など、落ち着きと格式を意識した配色が効果的。フォントは視認性が高く、信頼感のあるもの(游ゴシック、ヒラギノ角ゴ等)を選定し、見出し・本文で使い分けるだけでも印象が引き締まります。
3. グラフ・数値で“実績”を訴求する
「年間相談件数」「対応エリア」「顧問先数」など、具体的な数値や実績は、信頼獲得に直結します。円グラフ・棒グラフ・ピクトグラムなどを活用すれば、写真がなくても説得力のあるページになります。Google ChartsやCanvaなどを使えば、無料で見やすい図解も作成可能です。
4. 顧客の声・Q&Aで“共感”と安心感を醸成
口コミやお客様の声は、写真がなくても読者の不安を和らげる重要なコンテンツ。リスト化・吹き出し型など、デザインに一工夫加えることで、読むモチベーションも上がります。士業に多い「信頼関係ベースの契約」では、実際の声が特に効果的です。
5. レイアウトで「整理された印象」を与える
ビジュアルが少ない分、レイアウトの整頓性は非常に重要です。「縦1列でストーリー性を持たせる」「情報を3カラムで並列に見せる」など、内容に応じて最適な構成を選びましょう。特にスマホでは縦スクロール設計と情報量のバランスが成否を分けます。
写真を使わず成果を出しているWebサイト事例(実名非公開)
【事例① 行政書士A事務所】
代表者の顔写真1枚+ロゴのみで制作されたシンプルなサイト。トップでは「相談件数の多さ」「地域密着」「料金の明確性」をグラフとアイコンで表現。SEO対策と回遊設計により、検索経由での流入が月300→1,100件に増加。
【事例② 中小企業向けコンサル会社B】
スタッフ写真も一切なく、全ページイラストとデータビジュアルのみ。導線設計と業務フローの図解によって「信頼できる業務体制」が伝わる構成となっており、問い合わせ数が前年比230%に上昇。
無料素材でも“安っぽくならない”デザインのコツ
無料の写真やイラスト素材を使うと「安っぽい」と思われがちですが、実は使い方次第です。
- 色味を統一する:サイト全体のカラートーンに合わせた素材を選ぶことで調和が取れます
- サイズと比率を揃える:複数の画像を使う場合は、横幅や縦横比を統一しましょう
- 被写体のテーマを統一する:アイコン・写真・イラストなど、主題がブレないように
どうしても写真が必要な時の「代替案」3選
- 1. ストックフォトサイトを活用(商用利用OK)
例:Pixabay、Unsplash、イラストAC、写真AC など - 2. ChatGPTと組み合わせた画像生成(例:DALL·E)
士業のシーンを疑似的に再現可能。未来型ソリューションとしてもおすすめ。 - 3. 図解型LP(ランディングページ)デザイン
イラストとテキストだけで構成されたLPは高CV率の事例も多く存在します。
まとめ:写真に頼らず“伝える工夫”で成果を出す
写真素材が少ないからといって、集客・成果が出ないとは限りません。むしろ、デザイン・構成・ライティング・図解などの要素を工夫することで、写真以上に「伝わる・信頼される」サイトづくりが可能です。特に士業・コンサル業のような「専門性」や「信頼性」が重視される業種では、“伝え方”がそのまま成果につながります。
まずは「素材がない」という前提を認めた上で、どう補完するかを前向きに考えることが成功の第一歩。エリアドライブでは、そうした素材不足を前提にしたサイト制作を多数手がけています。写真に悩んだら、ぜひ一度ご相談ください。