海外展開を目指す企業必見!多言語サイトの導入メリットと方法

海外展開を視野に入れている企業にとって、多言語対応のWebサイトは大きな武器となります。今回はその導入メリットと具体的な方法を、初めての方にもわかりやすく解説します。
多言語サイトが必要とされる3つの背景
なぜいま多言語対応が注目されているのか。理由は大きく3つあります。
- 1. オンライン化の加速
コロナ禍を機に、企業間取引もECやWeb面談が主流に。国境を越えた商談が日常になりました。 - 2. インバウンド消費の復活
訪日客の増加に伴い、旅行前にWebで情報を得るユーザーが急増中。現地語での情報提供が求められています。 - 3. 海外SEO対策の重要性
Googleは言語と地域に応じて検索結果を最適化しています。現地語でのコンテンツがないと上位表示されにくくなります。
多言語サイト導入によるビジネス上の効果
- ✔ グローバルブランディングが可能に
海外のユーザーに“信頼できる企業”と認識されやすくなります。 - ✔ 売上増加・商談数UP
外国語対応により、問合せ数が2〜3倍に増えた事例も。 - ✔ 外国人採用・パートナー開拓にも有利
海外パートナーとのやりとりにも、Webが名刺代わりになります。
【事例紹介】多言語対応で成果を上げた企業の声
●BtoB製造業A社(横浜市)
中国語・英語サイトを導入し、アジア圏からのOEM引き合いが半年で4件に増加。取引先から「日本の企業でこれだけ対応しているのは安心」と評価されました。
●観光系B社(神奈川県鎌倉市)
インバウンド復活を見越して英語とタイ語ページを公開。Web予約率が1.8倍に改善し、Googleマップ経由の来訪も増加。
多言語サイトの構築方法:基礎から応用まで
【STEP1】対象国・言語を明確にする
すべての言語に対応する必要はありません。市場調査やGoogle Analyticsの地域データを参考に、最もニーズのある国・言語を絞りましょう。英語・中国語(繁体/簡体)・韓国語が特に人気です。
【STEP2】翻訳手法の選定
翻訳には以下の3パターンがあります:
- 機械翻訳:Google翻訳やDeepLによる自動翻訳。初期費用は抑えられますが、文脈による誤訳も発生しやすく、重要ページには不向き。
- プロ翻訳:ネイティブ翻訳者による高精度翻訳。信頼性と正確さ重視ならこちら。
- ハイブリッド型:自動翻訳+重要箇所のみ人の手でチェックする方式。コストと品質のバランス型。
【STEP3】CMS(WordPress)と多言語プラグインの導入
CMSとしてはWordPressが最も人気です。主な多言語化プラグインは以下の通りです:
- WPML:多機能&翻訳管理に優れ、企業向けにおすすめ。
- Polylang:無料プランもあり、中小企業に人気。
- Weglot:外部API連携型でサーバー負荷が少なく、導入が簡単。
【STEP4】SEOに強いURL構造の設計
GoogleはURL構造も評価対象にします。推奨は下記のような構造です:
example.com/en/
(サブディレクトリ)en.example.com
(サブドメイン)
トップページやカノニカル設定、hreflangタグも忘れずに。
【STEP5】公開前の品質チェック
誤訳だけでなく、文化的な配慮も必要です。たとえば「数字の縁起」や「色の意味」が国によって異なるため、現地スタッフや翻訳者による確認が望ましいです。
失敗しないための注意点と成功のコツ
- ✔ Google翻訳をそのまま使わない
- ✔ 全ページの多言語化にこだわらない(まずは会社概要・サービス紹介・お問い合わせなどから)
- ✔ お問い合わせフォームも翻訳必須
- ✔ ページ表示スピードやスマホ対応も重視
多言語サイト制作の料金目安
参考価格(WordPress+WPML利用の場合):
対応言語数 | ページ数 | 概算費用 |
---|---|---|
2言語(日本語+英語) | 10P | 40〜60万円 |
3言語 | 15P | 70〜90万円 |
※翻訳費・画像制作費・保守費は別途見積
まとめ|海外市場を見据えた“本気の第一歩”を
多言語サイトは「海外からの問い合わせ窓口」であると同時に、「自社の信頼性」を高める最大の営業ツールです。まだ対応していない企業こそ、大きなチャンスがあります。まずは小さな一歩からでも始めてみませんか?
✅ 無料相談・お見積りはこちら: エリアドライブお問い合わせページ