WordPressとShopify連携時に絶対押さえるべき注意点

なぜWordPressとShopifyを連携させるのか?
WordPressはコンテンツ管理(メディア・SEO記事)に強く、ShopifyはEC機能に特化したクラウドカート。この2つを組み合わせることで「集客力」と「購入機能」を両立したサイト運用が可能になります。
よくある連携の構成パターン
- WordPressで集客・記事コンテンツを構築
- 商品ページやカート機能はShopifyに誘導
- ヘッダー・フッターのデザインは共通化

ただし、連携には事前準備と技術的配慮が必要です。以下でよくある落とし穴を解説します。
注意点1:サブドメイン or 同一ドメイン運用の選択
WordPressとShopifyは通常別のドメインで運用されます。SEO評価を考慮する場合、「メインドメイン直下 or サブドメイン」かで大きく戦略が異なります。
それぞれのメリット・デメリット
- 同一ドメイン(例:/shop/):SEO統一管理しやすいが技術的難度が高い
- サブドメイン(例:shop.example.com):連携が簡単だが、SEO評価は分散しがち

どちらを選ぶかは、SEO優先か、開発工数優先かによって最適解が変わります。
注意点2:デザインの統一性が崩れやすい
ShopifyとWordPressは別プラットフォームのため、完全な見た目の統一は簡単ではありません。特に以下の要素は要注意です:
- フォントや配色のズレ
- ヘッダー・フッターの表示位置
- モバイル表示の挙動差異
デザインを統一するには?
- CSS設計を共通の基準で設定
- Shopify側のテーマをWordPressに寄せる
- HTML構造も極力近づける

注意点3:JavaScript競合による動作不良
WordPressとShopifyはそれぞれにJSライブラリ(特にjQueryなど)を持っており、同時に読み込むと「ボタンが効かない」「フォームが動かない」などの不具合が起こる場合があります。
対処方法
- スクリプトの読み込み順序を明確にする
- 不要なスクリプトは読み込まない
- 干渉が出る箇所をコンソールでデバッグ
特にスライダー・アコーディオン・フォーム周りのエラーは多いため、テスト環境で必ず検証を行いましょう。
注意点4:Google Analytics・GA4の計測設定
WordPressとShopifyはそれぞれ別URLになるため、正しい計測連携が必要です。特にGA4導入後はクロスドメイン計測の設定が重要になります。
設定すべき項目
- クロスドメイン設定(gtagでの明示)
- イベント計測の共通化
- コンバージョン地点を明確に設定
分析基盤が崩れると、集客経路やCV数値の信頼性も下がりますので注意が必要です。
注意点5:SEO的評価が分散しやすい
Shopifyの商品ページに直接リンクを貼ると、WordPressの集客コンテンツとのSEO評価の統一が難しくなります。
SEO観点で重要な工夫
- WordPressにランディングページを設ける
- 内部リンクの構造を強化する
- canonicalタグを適切に設定
「集客はWordPress、購買はShopify」の役割分担を明確にしつつ、サイト内回遊性とキーワード対策を両立させましょう。
まとめ:連携は“戦略+技術”の両輪で考える
WordPressとShopifyの連携は、適切に設計すれば非常に強力なサイト運用が可能です。しかし、事前設計を怠ると「トラブルの温床」になるのも事実です。
連携構成・ドメイン戦略・デザイン・計測・SEOまで、すべてを見通した設計が必要です。
自社で対応が難しい場合は、Web制作とEC連携の両方に強い専門会社に相談するのが確実です。
\ WordPress×Shopifyの連携設計を任せたい方へ /無料相談・お見積りはこちら